書家紹介
(鹿児島県/医師/田上容正さん)
私は縁あって平成29年に私の家に古くから伝わる家系図の修復を綾瀬家系譜に依頼しました。そのおかげで、私の11代前の田上義氏が戦国時代に戦功を立て、島津義弘から最高の褒賞として「国宗」という刀を貰っていることや、8代前の田上義福や7代前の田上青山が儒学を学び、種子島家に仕え、種子島の子女教育に貢献していたことなどが判明しました。
私はまた、医療のかたわら書道を33年間研鑽し、楷書、行書、草書、かな、臨書の5部門で五段位を達成したので、冗談で「私の書道は二十五段です」ということにしていますが、平成31年に東京で開催された天鳳先生の個展を初めて観た時に、その会場でひときわ目を引いた「飛魚の如く」という作品が一目で気に入りました。現在その扁額は私の病院の正面玄関に飾っています。
私も今年85才となり、そろそろ終活を考える年となりましたが、半世紀以上にわたり私を支え続けてくれた妻に感謝しながら、残された人生、命ある限り、これからも離島医療の為に役立ちたいと考えています。
( 田上容正 著「折々の言の葉」より )
(新潟県/石川秀子さん)
以前、天鳳先生の公開書道教室に参加した時のこと、先生が黒板を使って書き方の指導をされている時に、私は深い感銘を受けました。その不動の姿勢から文字の縦線をあまりに真っ直ぐに引かれる様子に、この方はただ者ではないと直感しました。
70才の記念に今回念願かなって、私の実家の家系図が作れて幸せです。
私には二人の娘がおりますが、どちらも既に嫁いでしまい、先祖代々の仏壇や位牌などを、この先誰に見てもらおうかと悩んでおりましたが、綾瀬家系譜さんと出会い、せめて過去帳だけなら、娘の嫁ぎ先でも邪魔にはならないと思い、娘の為に今回新しく過去帳をお願いしました。これでいつ私に何かあっても、おじいちゃん、おばあちゃんのことを娘や孫たちが忘れないと思い、何か心の荷が軽くなりました。
(神奈川県/増田良正さん) 平成28年に93才で亡くなった京都の父の遺言に従い、遺体を京都の病院に献体しました。すぐには納骨できないと知り、代わりに家系図を、離れて暮らす兄弟5人分作り、それぞれが保管することになりました。コロナ流行もあり、最近なかなか京都の故郷には帰れませんが、家系図のおかげで父母や先祖をいつも身近に感じて生活しています。
固形墨には、中国で開発された松煙墨と、鎌倉時代に日本で開発された油煙墨の二種類がありますが、油煙墨の方が日本の気候風土には合っているようです。油煙墨は主に菜種油などを燃やして得られる煤(すす)を膠(にかわ)で練り合わせて作りますが、不純物がほとんど無い純度の高い炭素なので、日光で色あせることも少なく長期保存に向きます。
綾瀬家系譜では、菜種油煙の中でも最も粒子の細かな煤と、よく枯らせた特に上質な膠を原料として造られた、最高級油煙墨である古梅園の「梅花墨」を丁寧に磨り下ろし、過去帳や家系図を作成しています。
『風信帖』 空海筆 国宝 平安時代9世紀 (東寺蔵) 空海が延暦寺の最澄に送った書状のひとつ
『紙本墨書伏見天皇宸翰御願文』 伏見天皇直筆文
重要文化財 鎌倉時代1313年 (京都国立博物館蔵)
『お客様からの声』
プリンターの印刷インクで作る過去帳や家系図の場合は、インクの耐光性や耐オゾン性の性能によって変わりますが、現在高品位のインクでも、室内で通常見たり飾ったりして光や空気に触れる使い方なら、早ければ10年で、遅くとも30~50年でインクの劣化が始まり色あせてくると言われます。